外国人の受け入れに関して

近年欧,米,日でも外国人としてその国に住むこと、そして帰化することは、以前よりいろんな意味で厳しくなっています。今年の6月スイスの国民投票で`人口10000人のスイスに反対`という国民発議があり、これは移民制限を目的にした投票でしたが 反対54.8%でなんとか否決されました。国内人口が2050年までに1万人を超えてはならないとした発議でした。

ちなみに2025年末時点でスイスの外国籍人口は約28%です。これはかなり高い比率。

そもそもスイスにおいて100%スイス人っていうのはどういう人?外国人ってどう定義するのでしょう。データで見れば国籍を持っているか否かと言うことですが、スイス人と一言にいっても実に多様です。

元外人で今はスイス人として外交官をやっている人もいれば、片親が他の国の人で、2、3つ国籍を持っている人(スイスは複数国籍保持を認めています)、子供の頃に移民してきて、もしくはスイスで生まれてスイスの永住権は持っているものの、国籍だけを見れば外国人、実にいろんなミックスがあリます。もともと親が移民でその子供たちは他の国籍だったが、長く居着いてスイス人になった人たちも多くいます。さらにその人たちが他の外国人と結婚して、その子供たちがまたスイス人となっていく。。。ヨーロッパは歴史的に見ても政略結婚等で常に他の外国人との混じりありが通常であったことを考えると、また移民で成り立っているこの国の構造を見ても外国人の規制をスイスですることは、通常に考えれば難しいでしょう。彼らの本音を言えば、EU圏内からの移民、(もっと欲を言えば西ヨーロッパからの移民)はいいけど、他はいや、というのが本音かも?

スイスも昔はスイス人と結婚すれば自動的にパスポートがもらえた時がありました。現在は一定期間移住してから申請して、いろいろチェックもうけ、言語を含め、テストをしてという関門をへないとスイス人にはなれません。移民を受け入れないと十分な労働力を保持できないという面は日本もそうなりつつありますが、歴史的背景は日本より複雑です。国としては、パスポートを持つと言うことは国民として、国の政策に対して責任を持てるか、という点を重視しているように感じます。スイスは直接民主制なので年間の投票数も多いですし、兵役の義務もあります。一つの案件に関して投票するのにそのことの背景等をよく知らないで投票してしまうと、その後の政策に大きな影響を与えるかも知れず、それが自分たちの生活にも何らかのインパクトを与えます。そして国が小さい分そのインパクトも大きいです。 この状況を日本と比べるのは少し違うような気がしますが、ただ、近年増加している永住権取得や、帰化する人たちを見るとどこまで日本の社会の責任を背負ってくれるのか、と思う一方、外国人に期待するなら自分たちももう少し国のあり方とか、制度に関して受け身でなくて、考え、参加する必要があるように思います。自分の国にいる間は国籍の重みを感じませんが、外国に出て初めて、どこの国のパスポートを持っているか、国籍の重要さを感じます。


コメント

“外国人の受け入れに関して” への1件のフィードバック

コメントを残す