夏にチューリッヒのストリートパレードを訪れた帰りの電車で、お酒か薬物かわかりませんが、汚物を漏らした挙句に他人のトランクの上に座っていた男性が他の女性客に文句を言われて揉めていました。アルコールの入ったパーティに粗相はつきもの、と諦めるか諦めないか、個人の自覚を尊重する国か、それを規制でなんとかコントロールするのか、ここはメンタリティーの違いになりそうです。が、明らかに電車に乗ってた男性は、意識が飛んでいる感じで、まともに受け答えもできず、汚したトランクをふけ、と言われて手でトランクをさすっていました。
街にも以前より、生活が苦しそうだな、という人が増えているように感じます。明らかに何週間もシャワーを浴びていなさそうな感じの男性、お金をください、と言ってくる女性、古びたトランクを持って固定住居がなさそうに荷物を運んでる人。ここで間違ってはいけないのは、意外に裸足で歩いている人たちもいるということ、実はこの裸足人たちは単に裸足が気持ちいいからそうしているだけで、靴がないというわけではありません。。。
若者の就職状況を聞いていてもかなり厳しい声を聞きます。スイスは大学進学率が低いですが、(20%程度)大学レベルは国際的に見てもかなり高いです。普通に考えたら優秀な人たちのはずが、卒業してから就職先が見つかるまで1年近くかかるケースも多いです。もしくは半年ごとのインターンをつないで、低賃金で経験をつみながらなんとか定職が見つかるまで頑張る、、、という話もよく聞くようになりました。企業からしてみたら、若者はすぐ転職していってしまうので新卒で、職業経験もあまりない人を高額で雇うことはコストのかかること。なのであえてインターンを長めに取ることで、学生の質を見極めるという点もあるようです。一方、スイスの場合は職業訓練教育が充実しているので、大学に行かないで15歳から職業訓練に入ってしまえば、18歳で一人前、大学に行った学生が卒業する頃23−25歳にはすでに5-7年の職業経験があることになります。そういう人たちが、生涯教育を受けながら、ステップアップしていくと、企業にとっても実務に強い人材を得ることができます。
これからのAI時代を考えると、今ちょうど過渡期になっている感じがします。以前の成功モデルがそろそろ通用しなくなって来ていると考えると、大学選び、職業選びはさらに慎重にならざるおえない、人生の価値観をどこに置くのかというのを本質的に考え直さないとならない時代に入ってきたように思います。
先日も、ドイツの選挙(2026年9月)では、旧東ドイツの社会主義統一党(SED)を歴史的な前身の一つに持つ左派政党がベルリンで圧勝、そして旧東ドイツ地域のメクレンブルク=フォアポンメルン州選挙では極右政党(AfD)が38.3%で第1党になりました。スイス以上に、政治的にも経済的にも混乱しているドイツ、この状況がスイスにも今後どのような影響を与えるかも気になりますね。

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