国際競争力を考える――イノベーションランキング、大学ランキング、そして技能五輪から(その1)

秋は教育、イノベーション、国際競争力を測る指標の色々な重要なランキングが出揃いました。一つ一つのランキングの数字だけを見るより組み合わせてみた方が、国力が今後どうなっていくのか、想像がつきやすいです。

まず、今年のイノベーションランキング、トップは16年連続!スイス。

WIPOのダレン・タン事務局長は「産学連携が強靱(きょうじん)であることや、他国企業とのつながりがあること、多様な技術分野での強みが育っていることが理由だ」と述べています。

私個人的にはこの15年ほど、スイスの大学、スタートアップが外国企業と連携するためのお手伝いを陰ながらしてきたので、これは非常に嬉しい結果です。小さい国ながら研究のハブであるチューリッヒ工科大学、ローザンヌの工科大学、チューリッヒ大学といった,非常に強い大学を抱えてるのが強みでしょう。チューリッヒ工科大学からでたスタートアップの3年生存率は8割以上だと言われています。スイスは市場が小さいので、成長したければ、初めから世界を目指す必要があります。そういう意味でBorn Globalな訳ですが、それでもVCの人から言わせれば、スイスから外に出ない会社が多すぎる、と。ある意味役割分担もあるかもしれませんが、投資家から見るとちょっと機会損失を生んでいると思うのかもしれません。

韓国はイノベーションランキングで4位に上がっています(スイス、スェーデン、アメリカに次ぐ)韓国は、GDPに対する特許出願件数や国際特許出願(PCT)数が世界1位と評価されているほか、企業の研究開発投資や人材・研究部門において極めて強力な強みを持っています。スイスも韓国も国内市場が小さいために、優秀な人たちは海外に出るという傾向があります。企業も成長したければ海外を目指さざるおえない。 外国にいると特に感じると思いますが、近年は韓国の認知度、世界からの興味度はかなり伸びています。日本から韓国に旅行に行く人は、昔から多いですが世界からの注目度も高く、日本に来たもしくは住んでる外国人の友人たちは、必ずと言っていいほど、韓国にも観光に行きます。コスメや音楽、ファション、ドラマ(映画)、食と幅広いエリアで興味を引くので様々な分野の人を惹きつけていますね

イノベーション指数でスイスが首位維持、日本12位

そしてまたタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の大学ランキングも発表されました。日本は東大がまた順位を落として、27位。中国の精華大学はチューリッヒ工科大学を抜いて、11位まで上がってきました。日本では肝心のイノベーションの種を作りだすはずの大学が世界ランキングを確実に落としてきています。中国の精華大学が確実にランキングを上げているように、中国のイノベーションランキングも上がっています。

世界大学ランキング

そんな中、上海では技能五輪が行われました。今回の大会は、上海市で開催され、日本を含めた65か国・地域の1,372人の選手が参加し、64職種の競技が行われました。。圧倒的に強かったのは中国、最も中国は職業訓練に力を特別に入れているわけでもないそうですが、テクノロジー系の職種に強いと思われます、もちろん頭数も違いますよね。

各国のイノベーションランキングと技術圏および大学ランキングのデータを示した表

研究・教育・高度技能の強さが、国のイノベーション力を支えると考えると、大学ランキングを落とし続けている日本がイノベーションランキングを落としているのも頷けます。


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